詩『ファナティックマゾスティック』

情報に触れども 何もわからぬ

泳ぎ疲れた瞳はまぶたの水面下へと堕ちる

隙間に埋め込むイヤホン 起動音が流れるまでの刹那

ふっと息を吐いたら最後 蝸牛が揺らされれば

耳内に入って脳髄トリップ

耳朶のライブステージ 狂おしく震わせる 凛としていてエモーショナル

叫声に絡みつくギターの歪みに撃ち抜くドラムの弾丸 心を縛り付ける魔性の魅力

共振する心 獰猛に自我をどうしようもなく

寂しくも熱く燃え上がって手を挙げる

丸い内輪の中で今日もサディスティックに歌う彼女

横たわり丸く内側にひざまづくマゾスティックな僕

逆らえぬ程の数分間 暗い部屋の中で今日もどこかで狂信者が共振して平伏してる金曜日の夜