【映画感想】GHOST IN THE SHELL

こんにちは、連雀です。

昨日観てきたスカーレット・ヨハンソン主演のハリウッド版『GHOST IN THE SHELL』の感想です。

ネタバレの境界がよく分からないので、念のために障壁置いておきます。

まず、映像は素晴らしかったです。特に、ただ少佐が香港の街並みを逍遥するシーンとか、実に「攻殻機動隊」の世界観をそれだけで象徴するような素晴らしいカットでした。こうした映像を観るだけでも映画館に行く価値がある作品です。

そして、随所に見られる押井守に対するオマージュ。オリジナルの「攻殻機動隊」を敬愛してやまないことを感じられて実に好感が持てます。オリジナルにあった名シーンもほとんど忠実に再現されていますしね。

しかし、そうして忠実に再現されていればいるほど気になるのが、オリジナルとは違う作品のテーマの部分です。

オリジナルでは、ネット化された世界の中で「個」と言うものがどんどん希薄になっていくことに対する不安が大きなテーマだったと思います。そして、最後に少佐はネットの海に同化し、普遍的な存在へと昇華します。「空即是色、色即是空」ですね。そこに「在る」ことをやめた時、初めて少佐は全てにおいて「在る」ことができるようになるのです。

しかし、ハリウッド版では、そこにある世界の存在が不確かである不安感の中で「自分が何をするか!」が大事であると言います。過去も記憶も世界も関係なく、まず自分が何を「意志」するのかこそが大事であり、意志的にここに「在る」自分を認識したことで、少佐は「素子」であった消された過去を取り返すことができます。

この分かりやすさは、ホントにハリウッド作品だなと、強く思いました。

面白かったけど、続編はいらないかな?(^_^;)